ハイブリッド式シールド工事用設備
信頼に応える流体輸送システム
土圧式シールドマシンのスクリュ排土口に合流管を設置し、そこで排土した土砂と泥水とを合流させて流体輸送するハイブリッド工法です。
流体輸送システムの良い点を生かし、巨大な礫や有毒ガスが発生する場合にも対応できるシステムです。
土圧式では難しい排土量の管理が、流量計・密度計を使用することによりリアルタイムかつ正確管理にできるのも大きな特徴です。
ハイブリッド式シールドの主要設備
●中央監視操作システム(遠隔操作システム、掘進管理システム) ●流体輸送設備(バイパスバルブセット、スラリーポンプ(P1,P2~PE)) ●合流管 ●ロータリークラッシャ ●ホースドラム式伸縮装置 ●スライドボールバルブ
中央監視操作システム 遠隔操作システム、掘進管理システム
パソコンシステムを駆使し各設備をリアルタイムで遠隔監視・集中操作できます。
工事に合わせたカスタマイズが可能です。
流体輸送設備
-
1.合流管
スクリュの排土口に取付て土砂と泥水を合流させます
-
2.ロータリークラッシャ
掘削で出た巨礫を流体輸送可能な大きさに砕きます
仕様に応じて小断面から大断面まで対応可能です
油圧モーターで駆動します
油圧式なので石の噛み込み時は瞬時に逆回転させることも可能です -
3.分流器
排泥流量と循環流量を分離します
-
4.ロータリークラッシャ用油圧ユニット
ロータリークラッシャを駆動させる油圧ユニットです
電動機と比べ馬力が出るのが特徴です。
オイルクーラーは空冷式・水冷式に対応します -
5.バイパスバルブセット
泥水の流れを切り換えます
操作は中央監視操作システムから行います -
6.P2ポンプ・モーター(排泥ポンプ)
掘削土砂を泥水と一緒に地上まで流体輸送します
流量を一定に保ち土砂の沈降を防ぎます
操作は中央監視操作システムから行います -
7.コンプレッサ
バイパスバルブセットの自動バルブを駆動させます
万一の停電時にもエアー残量が有る間はバルブを閉じることが可能です -
8.γ線密度計
配管内の密度を非接触で正確に計測します
リアルタイムに密度差を監視し掘削状態の把握ができます
設置方向に制限がないため坑内に設置可能です -
9.ホースドラム式伸縮装置
泥水配管の延伸を行います
耐圧ホースを巻きつけ約6m掘進可能です -
10.スライドボールバルブ
配管延長時に切り離し箇所をスポンジで栓をして泥水の零れを防止します
延長後のエア抜きも自動でおこないます
4インチ~14インチ対応 -
11.スライドボールバルブ用切換バルブセット
スライドボールバルブとセットで使用します
配管延長作業でスライドボールバルブと連動し泥水抜き・ボール戻しを行います
通常は立坑下に設置します -
12.電磁流量計
送泥・排泥流量を計測します
リアルタイムに流量差を監視し掘削状態の把握ができます -
13.P1ポンプ・モーター(送泥ポンプ)
調整槽の泥水を切羽まで流体輸送します
切羽水圧を保持します
操作は中央監視操作システムから行います